[2024年4月16日更新]
高配当株投資の世界では、安定した成長と持続可能な配当が鍵となります。
朝日ネット(3834)は通信業界の安定した収益基盤を背景に、同社は投資家に対して一貫して高い配当を提供してきました。
配当利回りは3.61%(2024/4/16時点)に達し、これは市場平均を大きく上回る数字です。
この記事では、朝日ネットがどのようにして高配当を実現しているのか、その秘密に迫ります。
朝日ネットの配当状況
IR BANKのデータ
まずはIR BANKと呼ばれる企業の財務情報サイトから1株あたりの配当金と配当性向を見てみましょう
分析結果
過去の一株配当の推移を見てみると、2010年3月期には13円だった一株配当が、2024年3月期の予想では23.0円に増加しています。
このように年々増加しており、一回も減配していないのでまだまだ増配は見込めますね
さらに、朝日ネットは配当性向においても基本的には堅実な姿勢を保っています。
配当性向は大体50%に届かない程であり、これは利益のほぼ半分を株主に還元していることを意味します。
時折90%を超えていますが、私的には「意地でも減配はしないぞ」という意思表示であるというようにポジティブに考えています(笑)
企業が利益の大部分を再投資ではなく配当に回すことは、株主に対する強い株主還元と受け取ることができます。
朝日ネットは一株配当の増加と適切な配当性向を維持することで、投資家に安定した収益を上げてくれています。
朝日ネットってどんな会社?
朝日ネットを3点にまとめてみました
1.事業の多様性と経営の安定性
IoT/M2M市場の需要拡大に対応して、監視カメラや警備システム、WiFi、インターネットVPNなど多岐にわたる業務機器向けインターネット接続サービスを展開しています
M2Mとは産業機器や車両、各種センサー等と人の手を介さずに通信を行う手法です
また創業以来33年連続の黒字経営を達成しているため、収益性が高く安定した経営を行なえていると言えるでしょう
2.国際的な事業展開
海外展開に関して、かつて米国に子会社としてAsahi Net International,Inc.を設立していましたが、別の会社に全株式を売却しました
それによって現在は日本市場に経営資源を集中させ、企業価値向上に努めています
3.未来への事業投資
同社は特に教育支援サービス「manaba」をはじめとする新しいコミュニケーション形式の開発に注力しています。
manabaは、国内でトップクラスのシェアを獲得しており、日本の大学生の4人に1人が利用しています
日本の大学ではいまだにオンライン授業化が進んでいない大学も多いため、これからもmanabaを拡充させることによって大学の教育の質向上に貢献しつつ、シェアを広げていくでしょう
朝日ネットはインターネットのインフラのような事業に携わっているため、これからも安定した利益を上げ続けるのでしょう!
朝日ネットの将来性
IR BANKのデータ
続いては売上高・営業利益のデータを見てみましょう
分析結果
売上高は2008年からずっと増加傾向にある
営業利益は多少増減は見られるものの、黒字を維持しています
このことから朝日ネットは安定した営業を続けることができており、高配当も維持できるだけの余裕はあるでしょう
朝日ネットの財務状況はいかに
最後に
・営業利益率
・EPS(1株当たりの純利益)
・自己資本比率
・営業CF
・現金等
を確認しましょう
IR BANKのデータ
分析結果
これらのデータから
・営業利益率
少し減少傾向にはあるもののいまだに15%台であり、平均値の5%を上回る数値を維持しています
会社の収益性はかなり優秀だと言えます
・EPS(一株当たり利益)
多少上下するものの、基本的には増加傾向であり、株主にとっての収益性も向上中であります
・自己資本比率
80%台後半とかなり高めの数値を維持しており、企業の経営はかなり安定しているでしょう
この数値ならば倒産リスクも限りなく少ないですね
・営業CF(営業キャッシュフロー)
大体10億円強を維持しており、同社の営業活動によって安定的に利益を生み出せていますね
・現金等
現金等は少し減少気味ではありますが、同社は借金がないため、配当を続ける余裕はあることが分かりますね
朝日ネットの配当金に関するまとめ
いかがでしたか。
インフラに近いインターネット事業によって安定した経営を行ない、株主還元にも力を入れているため、これからも高配当を維持し続けてくれるでしょう
現在(2023/4/16)の株価も637円とまだまだ安いと思うので、この記事を見て、気になった方は少し買ってみてはいかがでしょうか!
「高配当株の条件」が何か分からない人は以下の記事を参考にしてください。
この記事が高配当投資に興味のある方の参考になれば幸いです。
今後もおすすめの銘柄を紹介していきますので、ぜひチェックしてください!
出典:IRBANK(アクセス日:2024年4月16日)