オススメ銘柄

【住友倉庫(9303)】の超安定配当金:安定成長を続ける物流業界のリーダー

[2024年4月19日更新]

住友倉庫はどんな会社?

概要を3つにまとめてみました。

事業の多様性と経営の安定性

主に倉庫・物流と不動産の二つの分野で収益を得ています。倉庫には私たちが日常的に使用する商品や企業の物品等の様々なものが保管されています。

そういった商品の置き場所の賃料が収益の20%強を占めています

一方、不動産事業では、オフィスビルや賃貸住宅など、幅広い種類の不動産から収益を得ています。

国際的な事業展開

住友倉庫は北米・欧州・アジアなどに50以上の拠点を持ち、20以上の海外提携企業と国内約50の物流拠点を持っています。

また、中国内の主重要都市である「杭州」や「上海」などに新倉庫を設立。

サウジアラビアでは現地法人を設立して大型石油化学プラントでの物流事業を展開しています。

未来への事業投資

上記での国際展開しながら物流事業は海外事業の拡大、環境対応、DXと人材への投資をしていく事を発表しています。

配当に関する重要要点3つ!

高配当株投資をする際には必ず確認してほしい点を紹介します。

1.配当利回りは?

まずは投資すると何%もらえるかを確認しましょう。

配当利回り3.85%
配当月:3・9月

(2024/4/19時点)

2.配当方針は?

次に住友倉庫はどのような配当を続けていくのかを確認しましょう。

2023年度~2025年度においては、中長期視点での企業価値向上のために必要な事業投資を継続したうえで、1 株当たり年額 100 円をミニマムとし、各事業年度の収益力の向上を考慮しつつ、自己資本配当率*(DOE:Dividend on Equity)3.5%~4.0%を目安として実施します。
*自己資本配当率 = 年間配当総額 ÷ 自己資本

住友倉庫 公式HP「配当情報・自己株式取得」から一部抜粋

DOEは企業が株主に対してどの程度の利益配分を行なっているかを示す指標です。

平均値は2%程度であるため、比較的高い数値目標を設定していると言えるでしょう。

ですが、住友倉庫の配当方針には長期的に安定した配当を続けるかの記述はありませんでした。

そこで過去にどれくらい配当を出しているのかを確認してみましょう


これまでも問題なくほぼ毎年増配を続けていますね。

特に2019年のコロナ禍においても増配をしているため、景気に左右されずに安定して配当を出してくれていますね。

3.高配当を維持できるか

最後にこの高配当を続けていけるだけの余裕があるのかを確認してみましょう。


現金等は少し増減が見られるものの長期で見ると増加傾向であり、企業の貯金は年々増えてますね。

配当性向の方は直近では50%以下に留まっており、安定して配当を出し続けてくれると思います。

 

以上が重要項目3点でした。

「この銘柄に興味が湧いた!」
「実際に投資したいのでもう少し詳しく情報を知りたい!」

という方は以下の詳細情報をご覧ください。

配当に関する情報に絞ってさらに財務情報を掲載しています。

さらに詳しい財務情報

ここからは主要な財務情報を6つ紹介します。

本業のパフォーマンス

2019年のコロナ禍においても大きく数字を落とすことなく、安定して数字を出しています。

また年々増加傾向にあることはもちろんのこと、2002年には大きく数字を上げています。

理由として以下が挙げられます。

  • コロナ明けによって荷動きが激化
  • 海運子会社が大幅増益を計上

一方で直近3年では数字を落としていますね。

理由として以下が挙げられます。

  • 中国経済の減速
  • 2022年6月に米国海運子会社を他社に売却
  • ドライバー人件費増加

海運子会社に関して先ほどは大幅増益を出したと書きました。
ではなぜ売却したのかと考えた方もいるでしょう。

この子会社は長年コンテナ運賃が低迷していたことから赤字を出し続けていました。

そこで利益が大幅に上がった時タイミングで「業績が良い間に売っちゃおう!」と考えて売却したのです。

海運子会社の売却による利益減少は一時的なものであり、また将来的にオンライン需要がなくなることは考えづらいため、特段心配する必要はないかなと思います。

キャッシュフロー

営業CFは常に黒字です。

住友倉庫は倉庫・物流業という安定事業を主力としており、これらの事業は比較的安定した収益をもたらします。

これにより、一定の現金収入が確保され、営業CFが黒字になっていると考えられます。

財務健全性

自己資本比率は常に50%台をキープしています

有利子負債比率は年々減少傾向にあります

むやみに借金して事業拡大せずに、堅実な経営をしていることが分かります。

この銘柄に投資する際のリスクは?

では、この銘柄に潜む投資リスクは何でしょうか?
以下の2点が考えられます。

  • 2024年からの運送業界2024年問題によるドライバー人件費増加
  • 海運市況の変動

これら2点は住友倉庫だけではどうにかできるような問題ではありませんが、これらの影響は間違いなく受けるでしょう。

したがってこれらのリスクは十分承知の上で投資する必要があります

住友倉庫の配当金に関するまとめ

住友倉庫の配当金に関して財務指標を用いて説明していきました。

ドライバー問題や海運市況のリスクが潜んでいるものの、オンラインで物を買うようになった私たちには倉庫はなくてはならないものです!

また別記事に「高配当株の条件」を書いていますので興味があれば以下の記事をご覧ください。

この記事が高配当投資に興味のある方の参考になれば幸いです。

今後もおすすめの銘柄を紹介していきますので、ぜひチェックの方をよろしくお願いします!

出典:IRBANK(アクセス日:2024年4月19日)

ABOUT ME
ティミー
♦仕事:大手メーカー(生産技術) ♦副業:ブログ(2024年2月から開始) 今年の投資ブームを受けて、今まで培ってきた高配当株投資の知識をアウトプットしつつ皆と共有したいと思いブログ開設。将来に備えて、配当収入での不労所得を目指しています。